第35章 FFHI I 〈天晶 瑠璃〉
「皆さん経験済みなので分かると思いますけど、去年同様11人ずつのチームに分けて代表選考試合を行います。チームのメンバーについては、響木監督から指示があると思うので聞いてください」
確か、代表に残れるのは22人の内16人だった筈。結構な激戦になると思う。
『これ、マネージャーってどういう風に分けられるの?』
「確かに、椿姫にも手伝って貰えるなら2つに分けられて丁度良いんだけど」
「椿姫ちゃん。椿姫ちゃんもマネージャーのお仕事手伝って貰えないかな」
「うん。代表選考試合の間はお手伝いさせて貰うけど、選考試合が始まったらデータを取らなきゃいけないから、その時は宜しくね」
『分かった』
「それじゃ、これで決めよっか」
「これって…」
乃愛ちゃんが出してきたのはスマホアプリのあみだくじ。チーム1とチーム2に分けてやってみたすると…。
「おぉ〜」
「それは何に対してのおぉ〜…?」
「あはは」
『取り敢えず決まったね』
「私と椿姫がチーム1ね」
「じゃあ、私と瑠璃ちゃんがチーム2だね」
取り敢えず、人為的な決め方じゃないし、監督にこのままで報告しても問題ないだろう。
「それでは、チーム1のメンバーを発表する。チーム1のメンバーは…」
監督が書面を読み上げていった。どうやらチーム1は、
・円堂君
・基山君
・風丸君
・綱海君
・不動君
・緑川君
・佐久間君
・アフロディ
・音村君
・涼野君
・半田君
で、GKとキャプテンを円堂君が務めるみたい。FWが4人、MFが4人、DFが2人ってちょっと無理があるような…。ただでさえDFが大事なのに。恐らく、DFは頑張んなくても全員受かりそう。問題はFWとMFの取り合いだ。
「いよーっし!やるぜぇ!」
綱海さん凄い張り切ってるな。そうだよね、ここは日本代表が集まってるんだ。手を抜こうって考えじゃない。輝こうと思ってる人しか居ないんだ。因みに私と星羅ちゃんがお世話になるチーム2のメンバーは、
・鬼道君
・豪炎寺君
・染岡君
・吹雪君
・飛鷹君
・源田君
・闇野君
・砂木沼君
・土方君
・南雲君
・半田君
の11人で、GKは源田君。キャプテンは鬼道君。FWは4人、MFは3人、DFも3人。其々のポジションの人数の偏りはありつつも丁度半分に分けられたと思う。
「チーム1は私、朝日奈 乃愛と櫻小路椿姫がマネージャーをします。宜しくね」