第35章 FFHI I 〈天晶 瑠璃〉
『段々人も増えてきたね』
「そうだね。見た事ある人結構いっぱいいるよ」
『私、記憶力全然無いからなぁ〜』
「でも、きっとこれから自己紹介位はあると思うよ?」
『だよねぇ』
無かったら困るし、名前呼びたい時に分からなかったら何て呼べば良いんだろう。
「あ、三人来たよ」
『本当だ』
見覚えのある三人組。赤い髪が一番に目に入った。本当は足が凄く心配だけど、彼が決めた事なら私は簡単に辞めろと言うつもりは無い。
「揃ったな」
「響木監督!」
「見た事ある面子ばかりだとも思うが、マネージャーもいるからな。自己紹介してくれ」
「俺!円堂 守!明電高校で、ポジションはGKだ!宜しくな!」
同じ高校なのは知ってるかなぁ。と言うか、円堂君の場合いろんな意味で有名だから、自己紹介要らないんじゃないかなぁ。
「俺達は必要ないな」
「そうだね、話した事無い人からどうぞ」
「じゃあ、俺も一応な。俺は風丸 一郎太。同じ高校だから紹介は省くけど、ポジションはDFだ。宜しくな」
「次は俺か。俺は染岡 竜吾。隣の空ヶ咲高校の一年で、ポジションはFWだ」
「次だな!俺は綱海 条介!沖縄の大海原高校の二年だ!先輩だからって敬語は要らねぇからな!」
「じゃあ僕も。僕は北海道の白恋高校の一年生で、吹雪 士郎って言うんだ。宜しくね」
「天晶さんとは話した事あったけど、他二人とは話した事なかったから、俺も自己紹介するよ。俺は緑川 リュウジ。ヒロトと同じ、お日さま園出身なんだ」
「俺は砂木沼 治。同じくお日さま園出身だ」
「なら私達もだな。私は涼野 風介。元ダイアモンドダストのキャ「はいはいストップ」」
いきなりヒロト君が駆けつけてきて、涼野君の口を塞いだ。周りにいるお日様園メンバーも呆れている。成る程。これが噂の涼野君か…。ヒロト君から聞いてたけど、面倒臭いっていうのはこういう事だったんだ。
「あ〜、ま、気ィ取り直して俺な。俺は南雲 晴矢、同じくお日さま園の出身だ。宜しくな」
「次は俺だな。俺は佐久間 次郎。星羅の幼馴染みで君達と同じ学校だ。ポジションはFWだ」
「同じく源田 幸次郎だ。ポジションはGKをやっている」
「俺は不動 明王。お前達と同じ学校で、ポジションはMFだ」
不動君…確か椿姫ちゃんの彼氏。でも、皆曰く、大分正確が丸くなったらしい。これも恐らく椿姫ちゃんのお陰だろうけど…。