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Break! 【イナズマイレブン】

第32章 Fight! 〈基山 ヒロト〉


「確かにそうだな」
「上れそうか?ヒロト」
『これでも中学の時はサッカー日本代表の選手だったんだ。これ位なら余裕だよ』
「はっ…?マジかよ…」
『ああ。体力面なら心配しなくて良いよ』

瑠璃の為なら、俺は何だってやってやる。今まで瑠璃が俺の為に手を取って、闇の中から引っ張り出してくれた。俺は、そのお返しをしたい。

「屋敷の中に入ったは良いが…この構造を理解したいな」
『それなら、そこにご丁寧に地図があるんだけど』
「おお…!これなら大丈夫そうだな。それに此処はいつものパレスと違って此処一階しか無いみたいだ。その代わり凄い広い。気を付けろ」
「ありがとう、ナビ」

一応コードネームで呼び合ってるみたいだ。確かに一応敵の本拠地な訳だから本名はまずいのかもしれない。俺の場合は別に隠している訳ではないし、今回限りの訳だから別に要らないだろう。

『うわっ…』
「シャドウだ。ヒロト、下がっていてくれ」
『ああ』

異世界なだけあって、化け物も出るのか。物理攻撃は勿論、この世界特有の呪文の様な攻撃も効くみたいだ。

「この世界には、現実と違ってシャドウという敵が出て来る。オマエの場合は会ったら逃げた方がいい」
『分かった』

どんどん進んで行くと、ある部屋に着いた。その部屋には瑠璃がいた。

『瑠璃!』
「あれは本物じゃない。シャドウだ」
「誰か来るぞ…隠れろ!」

リーダーである雨宮君に従ってベッドの下に隠れた。すると、恐らく東雲 明彦であろう男が入ってくる。

「無様だな」
「…」

瑠璃…どうして何も言わないんだ。すると、鈍い音が部屋に響く。まさか、殴られてるのか…?

「…っ…」
「お前とお前の両親は絶対に許さない。お前達だけを愛し、俺を捨てた…!」
「…」
「腹違いなだけでどうして俺は嫌われなきゃならないんだ!」

此奴と…腹違いなのか⁉︎

恐らく最深部だと思われる所に着いた。奥には光がモヤモヤと輪郭が無い状態で輝いている。

「助かったぜ。オマエのお陰で何時もより探索が捗った。後は俺達の仕事だ」
「これから、予告状という物を本人に出さなくてはいけないんだ」
『その光のままじゃ駄目って事なんだよね』
「そうだ。これを具現化する」
『成る程』
「だから、此処までだ。今日の内に予告状を出して、明日にはこのヨクボウを盗み出す」
『分かった。頼む…』
「ああ、任せてくれ」
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