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Break! 【イナズマイレブン】

第4章 Shoot! 〈天晶 瑠璃〉


『ただいま〜』
「お姉ちゃん!」
『紫』
「お姉ちゃん!琥珀達と一緒に公園で遊ぶの!」
『良いよ。準備するからちょっと待ってね』
「早く早く!」

私には六人の弟と妹がいる。私を含めた七人兄妹だ。私が一番上。両親は居ない。飛行機事故で亡くなった。私が養って行かなきゃいけない。と言っても、親戚のお家にお世話になっているから金銭的負担は殆どない。でも、授業料は奨学金でなんとかしている。

『紫、琥珀達はもういるの?』
「うん!藍お姉ちゃんもいるよ」
『藍まで…』

私の二つ下の子、藍(らん)は中学二年生で、私が受験で忙しい時でも妹や弟達の面倒を見てくれている。良い子なんだけど、厳しすぎるのは玉に瑕。まだ子供なんだから甘えても良いのに。

「着いた!お姉ちゃん!遊ぼ!」
『うん。何して遊ぼっか』

私を公園に連れてきてくれたのは紫(ゆかり)。小学三年生で琥珀とは双子の姉。元気いっぱいで、私もその笑顔にいつも励まされてきた。

「姉ちゃん!」
『琥珀』

琥珀(こはく)は紫の双子の弟。こちらも元気一杯のやんちゃ坊主。それでも努力家で、集中力は私を超えているかもしれない。何かを作り上げることが好きみたい。

「姉ちゃん…」
『はいはい。待っててね、翡翠』

翡翠(ひすい)は小学二年生の男の子。紫達とは違って大人しい子。頭も良くて兄妹の中では要求も控えめな方。それでも実は甘えん坊で、他の兄妹がいない時に私に甘えてくる。

「お姉ちゃん…もう帰ってきたの?」
『うん。部活もないし、今日は終わるの早かったから。ほら瑪瑙も遊ぼ』

瑪瑙(めのう)は小学四年生の女の子。翡翠のように大人しい。小学四年生になって最近は少しお姉さんぶりを発揮してきた。勉強熱心で、やる事はきちんとやる。甘え下手だから、こっちから構いに行くことが多いかな。

「ねーね!」
『灰簾!凄い!砂のお城だ!』
「ねーねの為に作ったの!」

灰簾(かいれん)は今年小学一年生になったばかりの男の子。素直で良く出来たものを見せてくれる。手先は器用な方で、よく切り絵とか塗り絵をやっている。

皆良い子達だ。藍は私の為に負担をかけないように兄妹に言ってるみたいだけど、皆まだ幼いのだから我慢しなくて良いのだ。子供は伸び伸び生きるべきだ。その分私が頑張ればいい。皆には笑っててほしい。その為なら私はもっと頑張れるから。
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