第28章 Drive! 〈豪炎寺 修也〉£
「んん…」
『痛いか?』
「ううん…だいじょ…ぶ…」
苦しそうに顔を歪めている。もう少しゆっくり挿れた方が良いのかもしれない。暫く進めると、薄い膜の様なものが先端に当たった。恐らく処女膜だろう。
『多少痛いが我慢してくれ』
「うんっ…っ…」
プチっと破れる感触がした。取り敢えず無事に破れたことに感謝しよう。
『大丈夫か?』
「うん…大丈夫…だよ…?だから、きて…?」
頬に手を添えられた。微笑んでいる顔が妙に母性を醸し出しているのは、夕香の世話をしているからなのかもしれない。よく見ると、母さんに少し似ている様にも見える。
『お前は本当に可愛いすぎるんだ…!』
「それ以上に修也の方がカッコよくて好き」
『本当に優しく出来なくなるからやめてくれ』
「はーい」
コツンと当たる感覚がしたから、此処が最奥で間違い無いだろう。初めてな分、やっぱりまだキツいがまぁその内慣れるだろう。
『奥まで来たが、動いて大丈夫か?』
「うん…良いよ…?」
了解も得たので、ゆっくりと動き出す。一応ちゃんと濡らしておいたので、其れ程痛くならないとは思うが、如何せん自分は男なので女の痛みと言うものは体感することはできない。
「ん…んぅ…あっ…あ…ん」
段々と艶のある声が聞こえてきた。つまりは感じているという事で良いのだろう。動いている内、ある一点を掠めると一際大きな声が部屋に響き渡る。
『此処だな』
「そこっ…は…ダメっ…!だって…!」
『ならやめるか』
「ばか…意地悪…」
『冗談だ』
頬を膨らませて拗ねる姿に笑みを零しつつ集中的に乃愛が感じる一点を突く。
「ああっ…はぁ…あっあっ…んっ…くっ…」
『此処、好きだな』
「ちがっ…ああっ…もっ…イっちゃ…からっ…」
『違くないだろ。もう少し我慢だ』
「やっ…あ、んんっ…!」
唯イかせるだけでも良いが、快楽に溺れて強請ってくる姿も見てみたい。時間もたっぷりある。夕香が帰ってくるまでなら、まだまだ楽しめそうだ。
「はっ…あんっ…ね、も、ほんと、イっちゃう…!」
『もう少しだ』
「やっ…イかせて…よぉ…」
上目遣いに完全にノックアウトさせられた。自分が楽しむ筈なのに、逆にKOさせられている。自分に彼女なんてできる筈もないと思っていた中学生時代の自分に言ってやりたい。高校生になると堪らなく愛おしい彼女が出来ると。