第27章 Feel! 〈天晶 瑠璃〉£
視界一杯がヒロト君で、上から見下ろされている感じがいつもと違うから違和感を感じる。
『こ、これで何をするの?』
「これからエッチな事するから」
『うん、それは分かってるけど…』
その瞬間に、上に羽織っていたカーディガンがはだける。
「はい、ばんざーい」
『ば、ばんざーい?』
取り敢えず言われた通りにばんざいをしていると、中のインナーを脱がされた。んん?本当に何が始まるんだ?というか、下着なんだけど…恥ずかしい…。
『あの、え?』
「下着も脱がしたいんだけど、自分で脱ぐ?」
『わ、私の胸なんか見ても何も良い事無いよ?』
「少なくとも俺は良いから大丈夫」
いやいや、全然大丈夫じゃ無いよ!普通に恥ずかしいから!
「じゃ、俺が脱がすから。背中上げて」
言われた通りに背中を橋のように反らせると、ヒロト君の右手が背中に入ってくる。片手でブラのホック外してるんだけど…。凄く器用すぎませんか…?
「綺麗だよ、瑠璃」
ブラが取れて、秘蔵のものが露わになった。サイズはそんなに大きくない。精々C位だったと思う。
『あ、あの、恥ずかしい…んだけど…』
「大丈夫」
その言葉と共に唇が塞がれる。そして違和感を感じたのは胸だった。触られてる…?
『ふっ…んん…!んー!』
優しく掌に包まれた。自分で揉む事はまぁあったけど、男の人に触られるとこうも違うの…?何だか良く分からない感覚が身体中を襲う。
「ココ、勃ってきてる」
『ああっ…!』
いきなり乳首を弾かれたからビクっと反応してしまう。ゾワゾワと電流のような物が身体に流れていく。
『な、なんか、変な感じ…』
「それが気持ちいいって事だから」
『な、何か良くわかんな…ん…』
キスと同時に胸を弄られると、背中がゾクゾクする。触られている内に段々と大きな声が漏れてくる。どうしよう…はしたないかも…。
「大丈夫、はしたないなんて思ってないから。寧ろ感じてくれて嬉しいよ」
『ご、ごめんね…?こういうの、良く分からなくて…?』
「俺に委ねて良いから」
段々手が下に伸びてきて、スカートの方に手が侵入する。意識的にヒロト君の手を握った。
『こ、怖いんだけど…』
「なら、ここでやめる?」
『そ、それはやだ…』
「じゃあ、続きいくよ」
何故かここでやめたくは無いと思った。ヒロト君を信じて握っていた手の力を最大限に緩めた。