第25章 Halloween! 〈鬼道 有人〉£
つぷんと指が中に入り、違和感を感じたのか、とろんとしていた目が見開かれる。スペクトロライトの夜空の様な髪色に、カナリアの瞳が良く映える。
『綺麗だ』
「ふえぇ…」
軽く抜き差ししているとまた目が朧げになっている。奥底から溢れてくる愛液の多さは感じてくれていると受け取って良いのだろうか。
「ふぁっ…ああっ、も、や…!」
『ならやめるか?』
「それはっ…やらぁ…!」
嬉しい返事に若干口角を上げながら、指のスピードを速める。それに比例して嬌声も段々と大きくなっていく。鍵はかけてあるから良いものの、此処で行為に及んでいる事が知られたらどうなるか分からない。そんなスリルと闘いながらも、やめることは出来なかった。
「あっ、ひあぁっ…!」
一際大きな声が聞こえた所で危機感を感じ、星羅の口を自身の口で塞いだ。そして、捕まりたくないともがく舌を絡め取る。
「ふぅ…うむぅ…」
蕩けた顔でもっと、とでも言う様に自分から口付けてくる。愛おしいその仕草に、自分は指を速く動かす事で奉仕した。
「んぅ…!ふ…!」
『イキたいのか?』
「わ、分かんな…なんか…きちゃ…!」
『それが、イクという事だ』
動きはラストスパートに入り、動かす手も先程よりももっと速くする。俺が口を塞いだ事により、声を抑えた方が良いと思ったのか、精一杯我慢している。その声も俺を興奮させるには十分だ。
「あっ…んっ…らめぇ…も、キちゃう…からぁ…!」
『大丈夫だ。俺がいる』
イク事が恥ずかしいと思っているのか、なかなか達そうとしない。必死に俺の指をきゅうきゅうと締め付けて、離さまいとしているのに。一度指の動きを止める事にした。
「や…嫌われ…ちゃう…」
『俺がお前を嫌いになる筈がないだろう』
「…本当…?」
『ああ、愛している』
酔っているから良いだろうと思って、何時もなら言わない台詞まで口にしてしまう。俺の言葉に安心したのか、大分リラックスした様だ。その隙を見計らってもう一度手を動かし始めた。
「はぁ…ん…ゆーと君…らいすきっ…!」
余りにも可愛い台詞を言ってくれるものだから、そのまま抱きしめたい衝動に駆られるが、何とか抑えて指を動かす事に専念する。
「ふぁ…イクっ…からぁっ…!も…」
『ああ、そのままイけ』
「あああっ…!」
極限まで抑えた結果、大きな声を二秒位出して達して終わった。