第3章 Burn! 〈朝日奈 乃愛〉
『どうして?』
「君は其れ程素敵な考えを持っている。それに歌う事が本当に大好きだっていう顔をしているよ。そんな人の歌が心に響かない筈がないさ」
『ありがと!歌う時が来たらアフロディも見に来てね!』
「ああ。勿論さ」
凄く良い人だなぁ。アフロディは。やっぱり神と言われてるだけあって、織り成す言葉の一つ一つに説得力がある。
「それではバスケットボール部、お願いします」
最初は運動部から紹介だ。サッカー部の紹介の時にはアフロディと豪炎寺は目をキラキラさせて見ていた。豪炎寺結構可愛い所あるなぁ。
「軽音楽部、お願いします」
ステージが暗くなってドラムのカウントから始まる。かっこいい。素直にそう思った。
『かっこいい...』
あっという間にライブは終わってしまい。余韻が残る中、あんな風に歌ってみたいと思った。
「ふふ、目が輝いていたよ?」
『そんな事言ったって、かっこいいんだもん。それに、アフロディだってサッカー部の時は目がキラキラだったよ?』
「そ、そうだったかな」
『うん。それに豪炎寺も。二人とも可愛い所あるね』
「可愛いのは、君だよ」
『あっはは、そんな冗談言うの良くないって』
いや...ナチュラルに爆弾飛ばしてきたよ⁉︎神の子怖いわ!
「冗談じゃ...ないけどね」
『ん?何か言った?』
「いいや。それよりも、もう終わりの時間のようだ。退場のようだよ」
『あ、本当だ。ありがと』
急いで立ち上がって皆に着いていく。軽音楽部、凄かったな...。私も、ボーカルとして活躍したい。先輩たち、凄くカッコ良かった。今日から部活動体験だから真っ先に軽音楽部行こう!
『先輩達カッコ良かったなぁ...。ね、豪炎寺!』
「ああ。お前、彼奴と仲良いんだな」
『彼奴...ああ、アフロディの事?隣だったから、話してただけだよ』
「そうか」
『豪炎寺はサッカー部に入るんでしょ?』
「ああ。そのつもりだ」
『やっぱり。趣味サッカーって言ってたもんね』
「ああ。そうだ、お前も今週末の試合を見に来ないか?」
『試合?』
「元雷門メンバーと元木戸川清修メンバーとの試合が雷門中であるんだ」
『そうなの?わかった!見に行くよ!何時から?』
「九時からだ」
よし...頑張って起きるか。世界一にまでなったチームのサッカー、見てみたいな。そう言えば星羅も見に行くとか言ってたかも。