第1章 始まりは突然に・・〈一松〉
「で、・・なんでこうなる?」
ベットで寝そべる花子。
おれはベットの下でベットに寄りかかりながら体育座り。
まぁここまでは良いとして。
問題はおれの右手が花子の左手に繋がれていることだ。
・・・・・戒めっ!!
いやいやいや、童貞にはハードル高いよ?
まず女子と密室(しかもベットルーム)で2人きりなんて経験値超えてきてるぅぅぅ。
ま じ で !
あぁうんこしてぇぇぇ。
『一松くん、』
花子に名前を呼ばれて我にかえる。
「・・・なに。」
『・・・なんで、私の部屋分かったの?』
「・・・あぁ。7階でエレベーター止まったの見てたから。部屋は、あてずっぽう。でも704だと思った。」
『・・・なんで?』
なんでって・・・、そんなの・・・、
「・・誕生日だからに決まってんじゃん、・・・オマエの。」
・・・言わすなよ、恥ずかしいから。
花子はそれだけじゃ足りないのか、次々に質問を重ねる。
『なんで、誕生日覚えてるの?』
「・・・・・。」
『なんで、戻ってきたの?』
「・・・・・、」
『なんで、あの日痣に気付いたの?』
「・・・・・っ」
『ねぇ、なんっ、・・・んっ、』
「・・・・・っるせーよ、」
なんで、なんでってうるさい花子の口を塞ぐようにキスをした。
正真正銘、
おれのファーストキスだ。