第3章 とうの昔に限界〈おそ松〉
『ちょっ、やめてっ!!』
「・・・え?」
『・・・へ?あれ?・・・おそ松くん?』
勢いよく起き上がると、何故か目の前には一松くんではなく顔を赤らめているおそ松くんがいた。
寝起きのボケーっとしている頭をフルに回転させてみる。さっきの一松くんとのいやらしいひとときが夢だと理解した頃には、自分の服が乱れていることに気が付いた。
『・・・っんんんん!』
「大っきい声出すなよ!みんな起きちゃうだろ?」
びっくりして叫びそうになる私に、おそ松くんが手で口を塞ぐ。
・・・あれ?デジャブ?いや、正夢?
シーっと人差し指を1本立てるおそ松くんを見つめる。
「ねぇ、一松と夢でナニしてたの?」
やはり、6つ子。
ニヤリと笑う悪い顔は、一松くんと似ている。
塞がれていた口が解放され、大きく息を吸う。
『何もしてないよ。というか、これどういうこと?』
「へぇ、夢でナニもしてないのに花子ってば、あんなにエッチな声が出ちゃうんだ。」
『・・・っ、』
「あ!それとも俺の愛撫が気持ち良かった?俺、おっぱい触るのも耳舐めるのも初めてだから自信なかったんだけど・・・。どう?良かった?」
『・・・・・。』
呆気にとられて言葉を失うとはまさにこのことだ。そんな私にお構い無しにおそ松くんは話を続ける。
「ズボン脱がせようとしたら花子さ、急に起き上がるから、もう、すっげぇ驚いたよ。」
『・・・・・。』
「一応、さっきパンツ触ったとき濡れてたし、俺のもギンギンだし、挿れていいよね?ね?ね?」
『え、ちょ、待って!!』
おそ松くんはヤりたいという感情を迸りながら、ベットに私を組み敷く。
「優しくするから、」
お願い、そう一言囁かれると、欲棒を迎れる準備が出来ている蜜口はジュンと更に濡れるのだった。