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雪恋の刃【鬼滅の刃短編集】

第2章 水の呼吸 【冨岡義勇物語】




そして、約束の日


待ち合わせの場所に向かうと
冨岡さんは先に来ていた。


(あぁ、今日もかっこいいなぁ冨岡さん。)


「冨岡さん。お待たせしました。ごめんなさい。待たせてしまって。」

「いや。今来たところだ。行くか。」

「は、はいっ!」


2人で鮭大根のお店に向かった。


お店に入り、当然向かいあって
座る。

「風華。」


「はっ、はい!なんでしょう。」

不意に冨岡さんが話しかけてきた。
話題が出せない私にとっては
ありがたい。

「いつもどんな稽古をしているんだ?」


「稽古ですか?稽古は…狭霧山でしてた事を復習として何度も繰り返して技を磨いてますね。」


「なるほど…今度、一緒に稽古してもいいか?」


「へっ?!」


あまりの不意打ちに多分私は鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしてたんだと思う。


「嫌ならいいんだ。」


「い、いえ!やりましょう!!私もやりたいです!稽古!」


「そうか。それなら頼む。」

冨岡さんが微笑む。

そして、注文した鮭大根が来た。


出汁の聞いた鮭大根を
2人で食べていると…
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