第2章 水の呼吸 【冨岡義勇物語】
冨岡さんは口数が少ない。
でも、時折見せる笑みや優しさに
気づかないうちに惹かれてしまった。
「あー!!どうしよう!!!冨岡さんから誘われてしまった!嬉しいー!!」
柄にもなく、布団に飛び込み枕に顔をつけ
ジタバタした。
すると、
【トントン】
「雪ちゃん。蜜璃だけどいる?」
「はーい!います!どうぞ!」
「どうしたの?雪ちゃん顔真っ赤だよ?大丈夫?」
「え!?そうかな?話したい事が一杯あるの!」
そう言って、蜜璃ちゃんに
冨岡さんとご飯を食べることを伝えた。
「きゃー!冨岡さんが自分から誘うなんて!雪ちゃん!!これは脈ありよ!滅多にないわよ。」
「そうだといいんだけど。」
「雪ちゃん!! 頑張って、冨岡さんの心を開いてね。相談ならいつでも聞くからね!」
「ありがとう。蜜璃ちゃん。」
そのあと蜜璃ちゃんと私は烏が飛んできて
別々の任務に向かった。