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雪恋の刃【鬼滅の刃短編集】

第4章 貴方の日輪刀で…【宇髄天元編】


天元side


鬼の技が終わり、
雪の出した盾が崩れて
雪のように舞い、その先に
雪が倒れそうになっている最中だった。



俺は走り出し片手で抱き抱えた。



血まみれで
吐血も止まらない彼女に俺は
声を出さないように言ったが
止まらず話して来る。



「私の身体はもうもちません…」


そう聞いた瞬間に「死」を覚悟したことを
悟ったと同時に俺は死んで欲しくない
生きて欲しい。と様々な感情が
頭の中を巡ったが雪の言葉は止まらない。



「幸せです…天元様…あなたも…幸せに…生きて…下さい………あい…し………て…いま…す…。」


雪からまさか
愛している。
なんて聞けるとも思ってなかった。



そのまま雪は逝ってしまった。
笑顔で涙を流しながら…


それからその後
俺は雪の亡骸を運び
御館様の所まで連れていった。


柱が全員集まり
雪と最後の別れをした。



俺は結局最後まで
雪に真っ向から「愛している。」と
伝えることが出来なかった。



心が痛かった。


妻は3人とも
慰めてくれて俺も元気なふりをしたが
心中にはいつも真っ暗闇に
雪が降った様な切ない気持ちだった。




ある日、
雪の部屋を尋ねた。
障子を開けてみると
机の上には
1つ文と髪結紐が置かれていた。


最初は誰への手紙か気になったが
裏をみると
音柱 宇髄天元様へ と書いてあった。


それを取り
文の封を開けた。
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