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雪恋の刃【鬼滅の刃短編集】

第4章 貴方の日輪刀で…【宇髄天元編】


『天元様へ』

その文字を見た瞬間
俺の目には何か膜がかかったかのように
文字が霞んでしまった。


貴方様がこの手紙を手にしたという事は
私は死んでしまったのですね。


この任務中にみんなを守るために
生命の最後を覚悟しました。


そう思った瞬間に
天元様に伝えたい事が
溢れてきて
文を書きました。



貴方は最初から私に話し掛けて来てくれました。

最初はほんとに妻が3人もいながら
話しかけて親しくするなんて
どういう神経してるんだとか思ってました。


でも、愛情を知らない私でも分かった。


貴方が向けていた
私に対する気持ちは



恋心




そして、私も貴方様に恋していました。


しかし、私は天元様と幸せに
なることは叶わないみたいです。



私が幸せだったと思う瞬間は
いつか……


そう、みんなや天元様を守りきった時に
分かるんじゃないかと思いました。


私が貴方様に最後の言葉を
言えたかは分かりませんが
この文にも書いておこうと思います。


天元様

私は貴方をお慕い申しておりました。


そして、私の願いは
貴方が幸せな家庭を気づき
幸せに生活することです。

下を向いてる暇はありません。


どうぞ、前を向き
私の分まで幸せに生きてください。


そして、いつかあの世で
再開した時は
また、私を愛してください。



愛しています。天元様。



風華 雪

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