第4章 貴方の日輪刀で…【宇髄天元編】
天元side
鬼の首を斬る前
鬼の腹にクナイが刺さり鬼の動きが
一瞬止まった。
その瞬間に雪が投げた物と気づき
直ぐに鬼の首を切り捨てた。
鬼の首を切り捨てる事は出来たが
その後安堵したのは束の間
直ぐに鬼の周りを黒い渦が
巡り始めた。
やばい
このままだとみんな死ぬ
せめて妻だけでも守らなければ
俺は直ぐに3人の妻の元に走った。
「お前ら!みんな固まれ!
そしてふせろ!!」
俺は3人を庇うようにして覆いかぶさった。
ただ1つ、雪を守れないことを
悔やみながら...........
衝撃に備えて目を瞑っていると
背後から
「雪の呼吸 陸の型 雪夜月!!!!」
(ヒュオォォォォォォオオオオ!!)
俺たちを守るようにして
雪の盾がそびえていた。
伊之助達の所にも
衝立が出来ていた.......
待て.......
雪は何処にいる.......
「こい!!鬼!!!!」
姿は見えないが雪の声が聞こえた。
まさかこの盾の外???
「ゆきぃぃいいいいい!!!」
俺は直ぐに叫んだが
その声を出した時には
鬼の黒い渦が到達しており
盾の外は嵐のようだったが
盾の後ろはまるで
深夜に降り積もる雪のように
静かであった。