第4章 貴方の日輪刀で…【宇髄天元編】
炭治郎と天元様は男の鬼を
伊之助と善一は女の鬼を
それぞれ苦戦しながらも
鬼を少しづつ追い詰めていった。
「私もそろそろ戦わないと.......っぐ、カハッ」
そのまま私は吐血し
体が崩れてしまった。
何とか助けに行こうとするが毒が体に周り
昨日からの出血が少しづつあるためか
貧血で周りがかすみ始めた。
(カランッ)
すると木箱から禰豆子が出てきて.......
「禰豆子.......出てきてはだめよ.......」
何とか止めようとするが力が入らない。
禰豆子はそのまま近づいてきて、
私の体に手をかざして
不思議な炎を出し私を燃やしていた。
「ね、ねずこ.......?なにを.......」
気づけば炎は消えていて
私の身体の毒は消えていることに気づいた。
「これは.......?いったいどういう.......」
「うー!」
禰豆子は得意げに微笑んだ。
「ほんとに不思議な鬼ね。禰豆子は。ありがとう。これで、戦えるわ。」
私が振り返った時は鬼の首を切り落とそうと
している時であった。
私も直ぐに2人の鬼に向かい
藤の花を塗ってある
クナイを投げてお互い鬼の動きが鈍った
瞬間に鬼の首を切っていた。
「やった……。」
と、安堵するのも束の間、
鬼が動き出し、何かしようと
していた。
炭治郎には禰豆子が走って行く姿が見えたが
3人の妻には天元様が走っていった。
私は伊之助と善一のところで
衝立を起き衝撃に備え
直ぐに天元様の元へ向かった。
天元様が妻を庇えば
あの人は死んでしまうだろう。
それだけは阻止しないと……。
鬼から黒い何かが渦巻き始めた。
「まずい……」
天元様は妻を3人庇うように衝撃に備えていた。
「雪の呼吸 陸の型 雪夜月!!!!」
(ヒュオォォォォォォオオオオ!!)
雪の盾が天元様の前に出来
私盾の前にたった。
この衝撃は
盾の前で防がなければ
盾が壊れての4人とも危ない。
「こい!!鬼!!!」
「ゆきぃぃぃぃいいいい!!!」
私が黒い渦に走って行く前に天元様の声が聞こえた気がした。
「さよなら。天元様……。」