第4章 貴方の日輪刀で…【宇髄天元編】
宇髄達が雪の所にくる
少し前。
雪は宇髄の妻である3人に各々
連絡を取っていた。
雪の中では3人とも宇髄の妻となるに
相応しい人達だった。
最初に同じ所で潜入していた雛鶴が疑われ
それを脱するために毒を飲んだ。
毒を飲んで巻いたと思いきや
蕨姫から不思議な帯を渡されて
そのあとすぐに須磨が捕まり姿が見えなくなった。
私はその事を何度もお館様に送ろうと
鎹鴉を飛ばすが
なにかに阻まれて中々送ることが出来ない。
そして、まきをと私はお互い2人を探しながら敵のしっぽを捕まえるまで耐え抜き
隙あらば私が切ると伝えた。
そして、とりあえず藤の花の袋なども一通り渡した。
捜索中に雛鶴を見つけ、
蕨姫に見つからないように
雛鶴に解毒薬を渡し
もう少し耐えるように伝えた。
このまま行けば敵がしっぽを出すだろう。
雛鶴が殺されてなければ
須磨も生きているはず。
そして、私が蕨姫の下に着いて
お座敷に出る時は必ず血の匂いや
もうひとつ別の鬼の気配がした。
やはり、鬼は一体だけではない。
天元様の妻は殺してはならない。
あの人には幸せであって欲しい。
そのためには、用意周到に
作戦を進めて行かなければならない。
ここの人達の命を守らねば…
私はその為に生きているのだから…
そこで何日かすると
私は地下に潜り帯が沢山ある場所の近くに着いた。
そこにはいなくなった須磨の姿や囚われた
女の人の姿があった。
「ここまでたくさんの女子を…」
まだ、生きている感じはあったが
どうしたら気付かれずに済むか
考えていた。
「仈の型 白魔」
帯の空間に偽りの空間を作りだし
須磨のいる所に近づいた。
「弐の型 細雪」
そこを上手く切り抜け
何とか須磨だけ抜き取ることが出来た。
気づかれるまで時は一刻を争う。
人一人抱えて先程入ってきた所に
走った。