第3章 水と日の呼吸 【竈門炭治郎編⠀】
【シュッ!】
(そんな!風華さんがケガを!!俺の怪我の時は
あの時たまたま医務室に来てたんじゃなかったのか?
なぜ…?)
俺はいてもたってもいられず、
医務室へ急いだ。
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「はやく止血剤を持ってきて!」
「包帯!!」
「消毒は?」
「解毒剤を作る薬剤を持ってきて!」
医務室を覗くと胡蝶さんがテキパキ
指示をだし治療を行っていた。
「血が足りないわ!誰か輸血セットを用意して!
ゑい型の希少な型よ!」
「胡蝶様!その方だと量が足りませぬ!」
「本部でもいいから誰でもいいから集めて来なさい!!
あと針と糸を持ってきて!」
それを聞いた炭治郎は何もせずにはいられなかった。
だって炭治郎と雪は同じ血液型だったのだ。
「あの!!!!僕血液型同じです!」
「竈門くん!是非御願い!」
そう言うとすぐに僕の血液を採血し
不思議な機会にかけ、
綺麗になった血液を
風華さんに点滴していた。
傍で見ていることしか出来ない自分が
歯がゆかった。
少しでも医療の知識があれば…
一時すると、峠は超えたらしく
容態が落ち着いたとのことで
みんな一旦、引き始めた。