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雪恋の刃【鬼滅の刃短編集】

第3章 水と日の呼吸 【竈門炭治郎編⠀】


ある日炭治郎と栗花落カナヲちゃんが話している様子を任務に行く際に遠目から見ていた私は少しヤキモチを妬いてしまった。


まさか自分に嫉妬心があるなんて
思いもよらなかった。


私も大人だし、
嫉妬なんて恥ずかしいと思いながら
声をかけてから任務に行きたかったが、
挨拶もせずに出発した。

と、いうか、今話したらきっと
思ってもない酷い言葉が
出そうだったから…


とりあえず、遠くにいる炭治郎に
小さな声で行ってきますとだけ呟いた。



………………………………………………………………………………………………………………………………



炭治郎side



最近、アオイさんや善一に
風華さんとのことをよく聞かれる。


強くて、凛々しくて、
美しいと思うと答えたが、
果たしてそれだけの気持ちだろうか…


そして、最近風華さんにも合わない
任務だろうか…怪我してないだろうか…
禰豆子のこと以外でこんなに心配しているのは久しぶりだった。



「竈門くん?おーいもしもーし。」


「は、はい!!なんでしょう!」

気づくと目の前に胡蝶さんがいた。

「何ボーッとしてるんですか?」

「すみません!考え事してて。」


「ふーん。悩み事なら私で良ければ聞きますが。」

胡蝶さんならこの気持ちがなんなのか
答えて貰えるだろうか…


「あの。胡蝶さん。最近、雪柱の風華さん見なくて…どうしたのかなって。」


(あら、意外にこの2人両想いだったりして…竈門くんは鈍そうだし…ここは1つアドバイスして上げましょうかね…)


「風華さんは…今、任務に出ていますよ。そろそろ…帰ってくる頃だと思うのですが…」



【バタバタバタ!!トントン!!】

「すみません!!蟲柱胡蝶様!!」


「はい。なんでしょう。」


「報告です!!! 只今、雪柱の風華様が任務から帰って参られましたが上限の参と接触し重症との事!!!至急処置を御願いします!!」




「え…………。なんて……いま……。」



「噂をすればなんとやらですが、ここで1つ提案です。君が重症で帰ってきたとき雪さんはずっと君の傍にいて見守り禰豆子さんも危険がないよう見張ってくれていました。これを聞いて貴方は何を思いますか?何か気づいたらいつでも医務室へ来てくださいね。」
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