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雪恋の刃【鬼滅の刃短編集】

第3章 水と日の呼吸 【竈門炭治郎編⠀】


炭治郎は日々回復し、
胡蝶さんが機能回復訓練を開始していた。

もちろん私も通える日は
通っている。

少しづつ全集中の呼吸を
会得していく炭治郎を見て
1度手合わせしたくなった。


「炭治郎くん。今日の夜、1度手合わせしませんか?」


「是非よろしくお願いします!」

気合い充分な、炭治郎。

夜が来るまで楽しみで仕方なかった。


…そして、夜…



【カヂィーーーーーン!カァァァァアアン!!】


道場から木刀と木刀がぶつかり会う音が
鳴り響いた。


「やっぱり強いですね!柱は!俺、風華さんのこと尊敬します。本当に優しくて大好きです。」

【トンッ!!ドンッ!】


「そっか。私としても嬉しいわ。追い越されない様に注意しなくちゃ。」


【ヒュッ!!!ヒュン!!】


(炭治郎君の中ではあたしはただの柱で尊敬する人って、だけなのかな…。)


「1本とったぁぁぁぁああ!!」
炭治郎君は決めの一撃を出てきた。


【ヒュン!!!】

私はすかさず避けて炭治郎君の後ろに回り込み木刀を背中の真ん中をチョンとつついた。


「ひぇええ!やっぱり強いや。風華さんありがとうございました。いい稽古になりました。俺、全集中の呼吸極めることができる気がします!」


「頑張ってね、炭治郎君。またお願いします。」


「次は勝ちますよー!」


「うん!!日々強くなってる気がするからきっと勝てるよ。私も負けないぞ!!」


「じゃあ、俺は善一に教えに行ってくる!また!」


「またね!!」


私の心は少し薄雲が漂っており、
モヤモヤしていた。


やっぱり、この気持ちは恋だ。
でも、
炭治郎は私のこと柱としか思ってないし…


あぁ…難しい…
人の感情を読み取るのは昔から得意だけれど
自分になると分からなくなる。

恋は盲目とよく考えたものだ。
まさに自分が今その通りになっているではないか。


もっと知りたい貴方のこと…
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