第3章 水と日の呼吸 【竈門炭治郎編⠀】
「炭治郎君、禰豆子さんももう目覚めたよ。また寝ちゃったけど。」
そっと、痣がある額に触れた。
すると、うっすら瞼が開いた気がして
私は、顔を近づけて見ていると
【パチッ】
炭治郎君の瞼が開き、
炭にほのかに火が灯ったような赤い眼が
私を捉えた。
「雪………………が…降ってる……?」
最初名前を呼ばれたかと思って
私の胸はトクンと音がなった。
「いや、!?え?!雪柱の風華さん!?!!
す、す、す、すみません!!!」
慌てる炭治郎…
(とりあえず何か言わなくちゃ。)
「おはよう。よく眠ってたね。ずっと待ってたよ。」
「え!?俺を?」
「うん。炭治郎と話がしたくて。」
「はー。なぜ柱が?癸の隊士なんかと…」
「それは、まだひみつ♪」
頬を真っ赤に染める炭治郎…
「とりあえず!今回の件は本当に助かりました!
妹を助けて頂いて、俺は何とお礼を言えば良いやら……
ありがとうございました。」
「どういたしましてー!私も実弥に1発やってやりたかったし。
スッキリした!」
「凄い……風華さん!あの俺に稽古を付けて貰えませんか。」
「えぇ、いいよ。」
「やったー!宜しく御願いします。」
「その前に身体全快にしようね!」
「あ、はい!」
「また来るね、炭治郎くん。」
「はい!また!!」
後ろ髪引かれながら帰って行った私が部屋を出て行った後。
炭治郎は胸のドキドキが止まらずにいた。
「なんだろう…禰豆子といる時や、
他の女の人といる時と違う…胸がドキドキする…。」
(風華さんの顔近かったな。
しかも、思い切って稽古誘ってしまった…頑張るぞ。
禰豆子の為に!)
と、ドキドキが分からないまま、
炭治郎はそのあとアオイが部屋にご飯を持って入ってきたため。
ご飯を食べるの炭治郎であった。