第3章 水と日の呼吸 【竈門炭治郎編⠀】
炭治郎は少し長い間
眠っていた。
禰豆子ももちろんねむっていた。
私は、毎日炭治郎と話してみたくて
病室に通った。
炭治郎が目覚める少し前…
彼の眠るベットの横でただ座って
彼を見ていた。
すると、
「毎日貴女も飽きないですねぇー。」
胡蝶さんだ。
「なんか、気になっちゃって…」
「へぇー。恋ですかねぇー。」
胡蝶さんは私の顔を覗いてくる。
「恋でしょうか…?胡蝶さんこそ、
冨岡さんに恋してるじゃないですか…?」
「な!?…何を言っているんでしょうか?
冨岡さんといい、嫌がらせでしょうか?」
「いいえ。嫌がらせじゃなくて、本心でそう思ったから…」
私は炭治郎の、顔をボーッと見ながら呟いた。
「はぁー。やっぱり貴女は昔から
人の感情を読むのが上手すぎて困ります…。」
「炭治郎くんは直ぐに目覚めると思うので心配しなくていいですよ。稽古でも少しずつ付けてあげてください。」
そう言い残して
胡蝶さんは去っていった。