第3章 運命なんて、選んだ選択肢のひとつの結果でしかない
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「………っ、はぁ……っ、あ、あ、っっ」
「凛ちゃんすごい、突いた瞬間溢れてくるよ?」
「翔琉、が……っ、いっぱい……っ」
「なに?」
「━━━ッッ」
ぐぐぐ、っと。
腰を引き寄せられればさらに深く深く、これ以上奥などないのに。それでももっと奥めがけて突き上げるんだ。
「も……っ、無理、ぃああっ」
「嘘つき」
これ以上は無理だと頭を何度降っても。
動かない手足を懸命に動かせて精一杯抵抗、して見せても。
翔琉はひたすらに腰を打ち付けるのを止めない。
「……っ、ね、が……っ、も、咬んで」
「駄目」
「………っ、ふ、ぅぅっ」
おかしく、なる。
「なら……っ、ちょー、らいっ、翔琉の、血……っ」
「凛」
欲しい。
足りない。
これじゃ全然、足りないの。
ちょーだい。
咬んでくれないなら、欲しい、翔琉の血。
「駄目、我慢して……」
悲しそうに、紅い瞳が揺れて。
両手があたしの両頬を包み込む。
「翔琉……っ」
ぐ、と、唇を噛みしめて。
何かに耐えるように目を閉じた、後。
「凛ちゃん」
いつもの優しい笑顔で。
翔琉は前のめりに、体重をかけてくる。
「━━━━!?」
擦れるところが代わり、さらに強い刺激が全身を駆け巡って。
目の前が、チカチカ、した。
「凛のいいとこ。気持ちいい?」
「は……っ」
「もっともっと、気持ち良くなろう?」