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三十路教師と女子高生。

第2章 4月。担任とアイツと初対面と。





貰った名簿を開き1人ひとり、顔と名前を覚えるように確認をする。
部活は何をしていたか。
成績はどうか。

そんなことを見ていく中、俺の手はある1ページで止まった。

『橘 立夏』

顔は平凡。
っつかメガネがあるからかどちらかというと地味めな印象。
別に飛び抜けて成績がいいだとか部活で都大会とか、目立つことをやったわけでもねえ。

何が目に入ったかって?

彼女…『橘 立夏』の保護者は祖母のみだった。

これは、本人に問うてもいいのだろうか。
父母の有無。
祖母の健康状態。
その他、きっと聞かなければいけないことがたくさんあるだろう。

これは本人には申し訳ないが、面談必要だな…

そんなことを考えていたら俺は、今年から校内全面が禁煙になってしまったことを忘れ煙草を吸おうとして、隣の斉藤先生にたしなめられた。

くそっ、考え事してるときくらい煙草吸わせろっての。


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