第1章 ●瞳に映らなくとも＊伊月俊

「怖くなったらいつでも言ってくれ。咲良の嫌がるようなことはしたくないんだ。」




寝室に移動し、ベッドに咲良を優しく押し倒す。
そして、その上に覆いかぶさり細くて白い首筋に顔を埋めた。
ゆっくりと舌を這わせながら首筋をなぞると、咲良が短く息を漏らす。
その唇に自分の唇を合わせながら、スカートからTシャツの裾を取り出し脱がせる。


咲良は着痩せするタイプなのか、思いの外大きな乳房が顔を出した。
そのまま背中に腕を回し薄ピンクの下着を取り去ると、咲良が顔を真っ赤に染めて手で胸を隠そうとする。





「こら、隠さない。ちゃんと見せて。」



咲良の両手を掴み、顔の横に縫い付ける。
そして、可愛い桜色の先端を舌でツンツンと刺激する。
すると、咲良から、あぁっ…、と悩ましげな声が上がった。


その声に予想以上に興奮して、乳頭に貪りつく。
舌で転がしてみたり、時折優しく歯を立ててみたり。
その度に一段と高い声で喘ぐ咲良を見ると、普段の彼女からは想像できないような蕩けた顔をしている。




「咲良…、もう、ここ硬くなってる。気持ちいい…？」


「うっ、ん、気持ち、…いい、よ。」



もう抵抗する気はないようで、咲良の体から完全に力が抜けている。
俺はそっと掴んでいた腕を離し、それによって自由になった両手で乳房の感触を確かめるようにゆっくりと揉みしだく。
時々、指で先端を弾きながら触れると、咲良の体はビクンと跳ねた。