第1章 ●瞳に映らなくとも*伊月俊
そのままの激しさで腰を突き続け、お互いの体がびくびくと震え始める。
そろそろ限界が近づいてくると、惹かれ合うように唇を重ねた。
俺の頬に咲良の柔らかい手が添えられ、見えていないはずの瞳に俺の姿が浮かぶ。
咲良は目を細め涙を流しながら笑う。
「俊君っ、…好きっ。」
咲良は可愛らしい声で短くそう告げ体を震わせながら達した、
そんな咲良の腰を両手で掴み俺も絶頂へと向かう。
「俺も、愛してるよっ…!」
背筋を走るビリビリとした快感に急いで腰を引くと、自分でも驚くほどの白濁液が放出された。
それは咲良のしなやかなお腹を汚す。
「ごめん、…汚しちゃったな。」
「ううん、気にしないで。」
ベッドの傍にあったティッシュでそれを拭ってから、咲良の横に寝転ぶ。
咲良のサラサラの髪を梳きながら軽く唇を重ねた。