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松野家のトリップ少女

第2章 カミングアウト


焼肉屋さんに迷惑な悲鳴の残響が止んだあと、そのままのテンションで突っ込んできたチョロ松はこう言った。

「は!?は!!?未成年じゃん!!てか高校生だよね!?犯罪じゃん!!犯罪!!」

「そうですけど...」

「なんでこんな子連れてきちゃったの!?カラ松兄さん、一松兄さん!?」

トド松も慌てたように放心してる色松に問いた。てかこんな子とは...?いち早く焦燥から脱したおそ松がこう言った。

「よく考えたらそんなに慌てなくてもよく
ね?別になつきちゃんに何してるわけでもないし、カラ松も一松もどうせ知らずに誘っちまったんだろ?なぁカラ松」

さすがおそ松。長男の器だ。冷静に考えられるのはすごいと思う。まあこの中で一番冷静なのは私だが。振られたカラ松は、はっ、と放心状態から戻ってきて弁解をする。

「そっ、そうだ!というか、俺が一松を呼びに行った時、既になつきちゃんがいて...」

「えっ、それどういうこと?カラ松兄さんがなつきちゃんをナンパしてたんじゃないの?」

そんなに私がナンパされたように見えるのかい、トド松よ。ていうか、ナンパされたことないわ!!

「い、いや違う。」

「へ〜、どういうことか説明してもらおうか一松くぅ〜ん?」

顔がゲスくなってるよおそ松。一松はまだ放心状態...じゃなかった。いつの間にか戻ってる。
いきなり振られた一松は、少し焦って私との出会いを説明し始めた。

「かくかくしかじか...」

「これで済むんだからアニメって楽だね!!」

「メタいぞ十四松!!」

「あっは〜!!」
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