第14章 おたんじょうび会ダジョー
そっからはもうなし崩しで...なんかもう...ね?あの...パーティが壮大すぎて一般庶民には到底想像出来ないあれやこれが催しでやってたんだけど。まぁある意味いい思い出になったか...ただ私より六つ子の方がダメージ強かったみたいで。パーティが終わった直後、全員残らず膝ついちゃってる。
「マジなんなんだよ...!ワケわかんなすぎるだろ...!」
「なぜポールダンス...!」
「なぜヤブサメ...!」
「どこで舘(たち)と知り合いに...!?」
「逆にハタ絡みのイベント一個もなかったし...!」
「大丈夫?」
「楽しかったジョ~、みんなと久々に会えて今日は最高の日だジョ~!」
すごい喜んでるハタ坊と六つ子の差がエグいな。それを感じ取ったのか、チョロ松は気まずそうにこう言った。
「ハタ坊...あの...僕達そろそろ帰るね...」
「え~...寂しいジョ~...でもまたいつでも来るジョ~」
「いやそれはどうかな」
いやそこは嘘でも肯定しとけよ自称常識人。私が心で突っ込んだ後、ふいにおそ松がハタ坊に耳打ちをした。
「ちょっといい?あの、相談があるんだけど」
「なんだジョ~?」
「ほんのちょっとでいいからお金分けてくれない?」
「お金?いいジョ~」
「ほんとに!?」
いや、全然聞こえるんだけど。てか本当に隙がないなぁ...いや、うん好きだわおそ松。でもそれはダメでしょ。間一髪でチョロ松がツッコミを入れる。
「オーーーイッ!!今なんの話してたのかなぁ!?」
「フフ」
「十四松!卍固め!」
「ちょっと待って!」
困った時の十四松。ラジャーと合図をし、チョロ松の腕を取って...ん?チョロ松?
「あああああああ!!話の流れ~!!」
「十四松兄さん、繰り出す相手間違えてるよ。」
「え?」
いい笑顔でこっち向くな可愛いな。