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松野家のトリップ少女

第14章 おたんじょうび会ダジョー


『ハイ、ミスターフラッグ』

「オバマ!?」

あ、そうそうオバマさんだ。...ってオバマさん!?ハタ坊と取引してるってことよりも、こっちの世界でもオバマさんいることにビックリだわ!

『we're facing a serious economic crisis. Do you have an advice?』

つらつらっと並べて喋るオバマさんに相槌を打つハタ坊。

「ええっ...!ハタ坊英語分かんの...!?」

チョロ松、私今同じこと考えてたよ。

「ん~........ジョ!アメリカンドッグだジョ~」

「いやアメリカンドッグで経済対策なったらある意味凄いから!!やっぱり英語わかってないでしょハタ坊さん!!」

いきなり突っ込んだ私にビクっとなる六つ子。いやなんでさっきまで突っ込んでたチョロ松にまでビックリされなきゃいけないんだ。

『アメリカンドッグ?...オゥ!ファンタスティック!アメイジング!ジーニアス!』

そして通話終了。

「相談料の5億ドルがふりこまれました。」

「いやなんでだよ!!正気かオバマ!!アメリカンドッグでアメリカ救えてたまるか!!」

「...あのさ、なつきってさ...その...」

「なに」

「え、いや...オバマの言ってることわかったの?」

言いにくそうに切り出したトド松。...あー...だからさっきから私に対して萎縮してらしたの。

「うん。アメリカ経済が深刻なんだって。その為にハタ坊さんにいいアイデアないか聞いてたんだよ。」

「「「「「「おおおおぉ~~...」」」」」」

「すげぇかっこいい...」

「僕初めてなつきを見直したよ...」

「失礼だなおい」

おそ松はいいとしてトド松おまえ、トド松お前ぇ...

「また儲かったジョ~」

「ってハタ坊こんなんで稼いでんの!?何この仕事!!」

「.........情報商材」

めっちゃ声を落としてキリッとした顔でそういったハタ坊。全然かっこよくないからね。

「......いや、アメリカンドッグって言っただけだろ」
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