第14章 おたんじょうび会ダジョー
「行くの?」
「うん、まぁ...最近会ってないしね。」
「ねぇ、私も行っていい?」
「ん?あぁ、いいんじゃない?」
ってことで私も行くことになりました。どこでやるんだろうなぁ。六つ子は正装に着替えてたから、私もちょっとオシャレなドレスを来てみました。変じゃないかと十四松と一松に聞いたら「スッゲェかわいい!!」「そんな格好で行くなんて...誰かを誘惑するつもり?まぁ一生無理だろうけど」と頂きましたので、これで行きます!
「え、え、えええええええええ!!!」
着いて案内されたイスに座ってそうそう、六つ子は叫んだ。ハタ坊って超お金持ちで、街で一番デカイビルを持ってるんだよね。私は大きくなってるハタ坊のことしか知らない、つまりアニメでのハタ坊ね。でも六つ子は違う。小さい頃からのハタ坊を知ってるわけで、それはもうすっごく驚いてる。驚いてるというか、怯えてる...?
「何この億万長者な暮らし!」
「ハタ坊って今どうなってんの!?」
「カリスマ...?レジェンド……?人間国宝?」
「やばい……これは子供の頃ないがしろにしてた相手が大人になって大出世……立場は逆転し強烈な復讐をくらうという地獄のパターン...」
「サスペンス妄想はやめてっ、闇松兄さん!」
「何をそんなに怖がってるか分かんないけど、家めっちゃ大きいね!迷いそう。」
「なんでそんなに余裕な顔してんの!?」
「え?だって...私からしたら、怯えてる方が不思議なんだけど。」
そうトド松に返した時、向かいのドアから従業員と思われる人が出てきた。
「お待たせして申し訳ありません。」
みんな多分思ってることは同じはず。
みんな旗が頭に刺さってるのだ。
痛くないの?
こっち見てるだけで痛いんだけど。
「皆さん。本日のハタの調子はいかがですか?」
「え......いや...ボク達ハタとかないですけど...」
「......ぶはっ、ハタをお持ちでない!?ご冗談を!」
「「ハータハタハタハタ!」」
(ええ!?何この笑い方!すげぇコワイ!!)
「ウォッホン、失礼。本日はミスターフラッグのお誕生日会にお越しいただき誠にありがとうございます。」
「ミスターフラッグって誰のこと?」
私は隣にいるチョロ松にコソッと聞く。
チョロ松もスグには反応できずにいた。