第12章 トト子なのだ
六つ子はもちろん買わされたし、それは私も例外ではなかった。実は毎日松代さんの代わりに家事をやっているので、ホームヘルパーみたいな感じでお金を松代さんから少し頂いている。逃げようとドアを掴んだところでそのことを知ってるチョロ松に捕まり...「買ってくれますよね?」と脅迫され泣く泣く買いました。いや、買わされました。訴えてやる!!
「ふざけんなよチョロ松!」
「チケット代すっごい高いし!8500円て!」
「タオル2万て!これただの店の手ぬぐいだろ!」
「カラ松兄さんにいたっては10万くらいいかれたよ?」
「まぁこれはコイツがバカなだけだけど。」
「.........チョロ松...お前覚えとけよ...」
わなわなと震えて怒る私にチョロ松は平然とした顔でこっちを見る。このムカつくメガネかち割ってやろうか。
「お前らの足りなかった金を出したの誰だと思ってんだクソニート共...1番いったのうちなんですけど??」
「...あ?みんな自分の意思で買ったんでしょ?てか何呼び捨てにしてんだよ。年上なんだけど。」
「.........買わされたんだよ縊り殺すぞ...」
「ひえっ、なつきが本気だ...怖...」
「でも御両親のためなんだから...」
「いやあの店そこそこ繁盛してるよ!お父さんの車ベンツだし!」
「チョロ松兄さん。女の子絡むとほんとポンコツになるよね〜」
「.........」
「...ちょっと待って。怪しいなお前。なんかお礼してもらってるだろ。」
「そうなの!?」
少しギクッとした感じで肩を震わせるチョロ松。おいふざけんなよ。自分の私利私欲の為に私の金巻き上げたんだったら許さない。
「正直に言え。協力する代わりにお前トト子ちゃんに何してもらった?」
「べっ...別に何も...」
「十四松!卍がため!」
「ちょっと待って!」
「ああああああ!!話の流れ!!」
おそ松が十四松に卍がためをやられてた。十四松は分かってなさそうな顔してるし。ウケるわ。
「で、何してもらったの?ねぇ、チョロ松兄さん!」
「...1回だけ...」
「1回だけ?」
「...セ...」
「「セエエエエエエ!!?」」
セッ〇〇じゃないと思うよ。そこのところで反応してしまうのは、まぁ童貞だから仕方ないのか。