第1章 ゴミ女
「すまんトッティ。今からそっちへ行くから...」
ん?カラ松がチラッとこっちを見てる。あぁ、そうか私邪魔だよね。私は小声でカラ松に言う。
「ごめん、時間取っちゃって...気にしないで行って、待たせちゃってるんでしょ?」
私の言葉を聞いてカラ松は、少し考えてから電話先のトド松へ言った。
「トド松、1人増えてもいいか?」
「『えっ!?』」
私とトド松の声が重なった。え?どういうこと!?カラ松が無言でこっちにスマホを傾けるとこう言った。
「フッ、俺にはお見通しだぜ。お腹すいてるんだろう?さっきから愛らしい子犬の声が聞こえてるぜぇ?」
.........は?愛らしい子犬の声......?...あっ!!まさか!!
「えっ、お腹鳴ってたの!?やだ恥ずかしい!!てか愛らしい子犬の声って分かりにくいわ!!」
向けられたスマホから声が聞こえた。
『えっ、カラ松兄さん?女の子といるの!?』
「あぁ」
答えたカラ松にスマホの中からいろんな声が聞こえてきた。
『は、はぁ!?なんでカラ松兄さんが女の子といるの!?ありえないんですけど!?』
『え!?女の子といるのカラ松!?』
『またナンパでもしてたの?』
『セクロス!!?』
上からトド松、チョロ松、おそ松、十四松。全員揃ってる。おいおい、待たせ過ぎだろ。早く行ってやれ。