第5章 デート編〜十四松〜
...とまあそんなそんなこんなで私が疲れてしまいまして、元気が有り余ってる十四松に休憩を要求した。
「に、兄さん...疲れた......休みたい。」
「うん、いいよーー!!僕お腹空いたー!!」
時計を見ると15時を指していて、どうりでお腹が空くわけだ。プールサイドにあるショップから適当に買い、お昼にすることにした。
「うんま〜っ、食べてみなつき!」
ホットドッグを食べてる私の前にかき氷を差し出してきた十四松。よく十四松は自分が美味しいと感じたものを他人に分けたりしてるのだが、それを私にもやるんだなって思った。意識してるのは私だけのようで、途中で恥ずかしくなり好意に素直に甘えることにした。つまり、「あ〜ん」というものをしたのだ。
「んっ…これ、ブルーハワイか。初めて食べた。」
「ススススイーツ♪お味はどうっすかぁ〜?」
「美味しいよ、ありがと。」
「へへへ〜♪なつきと間接チューしちゃったね!!」
「ぶっっは!!!」
頬張ったホットドッグ出るからやめてほしい!やっぱり考えてたのかこのやろう!確信犯め!!
「これでなつきも兄弟の仲間入りやで〜!よろしくね!!」
再度スミマセンでしたぁぁぁあ!!十四松は純粋でした〜!!このあとも、私と十四松はめちゃくちゃプールで遊んだ。
おまけ
「ただいマッスルマッスル!!ハッスルハッスル!!」
「おかえり。......、お疲れ。」
居間から顔を出して迎えてくれたのはチョロ松。帰ってくるなりグデッと玄関で事切れた私を見たチョロ松は、察してくれたのか労る言葉をかけてくれた。ずっと同じテンションで、体力がない私は後半十四松に連れ回されてた感が半端なかった。とりあえず疲れた。
「十四松兄さん...元気ね...」
「そうっすか?じゃ、野球してきマッスル!」
そう言って玄関の端に置いてあったバットを持って出ていった。これから日課の素振りをしてくるらしい。走って出ていってしまった。
「嘘だろ...」
「お茶でも飲む?」
さすが緑パーカーを着ている男、癒しの空間を作り上げてくれた。明日は筋肉痛になりそうだ...