第4章 デート編 〜トド松〜
「うーん、残念なところが似てる。」
「残念なところ?」
「うん、カラ松兄さんは普通にしてれば多分兄弟一かっこいい。あのイタイ言葉遣いさえなければね。まああってももともとが優しいし、力持ちだし、気が利くし、優しいし。」
「優しい2回言ったよ。」
「わざと。比べてトド松兄さんはオシャレに関しては私よりいいし、彼女出来ても会話が成り立ちそう。それにバイトやればできるし、一番彼女できそうなのに重要なところで努力しない。」
「う...だって仕事なんてめんどくさいじゃん!」
「世界の社会人に謝れニート。」
「今日キツイね。」
「ニートには無慈悲。」
「てか、なんでそんな話になったんだっけ?」
「兄さんから言ってきたんでしょ。」
「そうだっけ、......ふふ。」
「え、何怖い。」
結構トド松って感情豊かなのな。さっきまで心外そうな顔をしてたのに、今度は抑え気味に笑い出したし。私なにも面白いこと言ってないぞ。
「いや...僕が兄さんって呼ばれるの、なんか新鮮で嬉しくなっちゃって...なつきが来てくれて本当によかったよ♪これから宜しくね!」
トド松は末っ子だから、兄さんって呼ばれるのが憧れとか思ってたのかな。まぁ心の中ではトド松、と呼び捨てだから口だけなんだけどね。その後はほぼ兄弟達への愚痴になって、全部受け身だったんだけど.....こちらこそよろしくトド松兄さん。
おまけ
松野家帰宅。
「お、おっかえり〜」
「ただいま、おそ松兄さん。」
手に持ってるニボシは普段一松が家に来る猫にやってるものだ。見つかったら怒られるぞ〜。
「どっこいってきたの?家にだれもいなくってさ〜、お兄ちゃん1人でお留守番寂しかったんだよ〜?」
「パンケーキ屋とショッピング、なつきが服選んでくれてさ〜」
靴を脱ぎながらトド松が答える。改めてデートコースを聞くと、なんか友達と遊びに行ったみたい。トド松はやっぱり女子力が異状に高いみたいだ。
「何それ!?なつきが服選んだの?トド松のを?いいなぁ!ズリぃぞトド松!!」
「じゃあおそ松兄さんもデートコース、ショッピングにしたら〜?」
トド松はそう言って服をかたしに家の奥へ消えていってしまった。おそ松は面倒臭そうに「俺がつまんねぇじゃんそれ...」とぶつくさいってらしたが。