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松野家のトリップ少女

第3章 初めての兄さん


面倒臭いことになりそうだから、ここは私がキッパリ言ったほうがいい気がする。

「おそ松兄さん、明日はトド松兄さんと約束しちゃったからまた今度ね。それと、私は未成年だからパチンコには入れないよ。」

未成年とは面倒臭い。早く大人になりたい気もするが、目の前にニート六名という豪華キャストが揃ってるのを見ると大人になる不安もある。

「...そっか、そうだよ!全員とデートすれば良くない!?」

......全員とは?


よく分からないまま長男の兄弟会議に出席させられた。お題は私とのデート。デートとは言うものの、そこに恋愛感情はなく、目的は兄弟愛らしい。私はどう足掻いても松野家とは違う他人である事実は変わらない。ので、せめて気持ちだけでも兄弟と同じ感情を得るため、兄弟全員一人ずつデートをするという。長男の発表に反対した人はいなかった。よって明日はトド松とパンケーキ屋に行くが、次の日から順番に十四松、一松、チョロ松、カラ松、おそ松という感じでデートをするらしい。人事のように言ってるが、一番喜んでるのはこの私だろう。今なら地球1周走れる。いや、走りたくない。とにかく、明日からその兄弟愛深めようぜデートは開始するらしい。楽しみだなぁ。
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