第2章 カミングアウト
今度は私が叫ぶ番だった。
「え、嘘でしょ!?こんな会って間もない私を松野家に誘ってくださるなんて...嬉しい!!あっ、つい本音が!!っじゃなくて!!色々なんか軽くない!?確かにアニメだからってのはあると思うけどさぁ!?もっと危機感もとうよ!!私はお前ら六つ子が大好きなおそ松さんガチ勢ガールなんだよ!?写真撮られてもいいの!?あんなシーンやこんなシーンを全部撮らせていただくよ!?てか六つ子全員ニートな癖に、私も養うお金なんてあるの!?そういやこの際聞いとくけど、おそ松のパチ代とチョロ松のライブ代はいったい何処から湧いてるんだぁぁ!!」
はぁはぁ...
「はっ、つい...」
六つ子の気圧されてる顔みてやっと重大なことに気づいた。さっきの機関銃突っ込みに六つ子大好きですアピール入れちゃってるよ。どうしよう、引かれたかな。しかし、笑い出した六つ子が予想外過ぎてびっくりした。
「あはははは、なつきちゃんってそんな性格だったんだね!チョロ松と一緒じゃん!!」
「僕もビックリな見事な突っ込みだったよ!突っ込み役、なつきちゃんに代わってもらおうかな!」
おそ松とチョロ松が爆笑して言った。マジか、受け入れちゃってるよこの人達...
「そうか、なつきちゃんは俺たち六つ子の大ファン...ということかビンゴォ〜?」
カラ松のウザイタイ顔でBANGされた。
「うん、まぁビンゴ!かな」
カラ松ガールなのはしばらく黙っとこう。
「ひ〜ひ〜、笑った笑った。気に入ったよなつきちゃん〜。俺らはさ、ほら自己責任アニメの主人公じゃん?だからまあ住むかどうかはなつきちゃんが決めていいよ。母さんもひとつ返事でオッケーだしてくれんだろうし。ね?なつきちゃんはどうしたい?」
「まあ僕達が好きなんなら、もちろんオッケーしてくれるよね?」
圧力かけてくんね〜...おそ松にトド松。私の返事はもちろん...
「ぜ、ぜひ一緒に暮らさせて下さい、六つ子の皆さん...」
おまけ
「あ、そうそう。俺のパチ代とチョロ松のレイカ代は母さんの金から出てるよ、ちゃんと。」
「よくそこ尽きないですね...」
「そこはアニメだから。」
「うん、それに限るね。」
「そ、そうですか...謎の説得力。」