「新テニスの王子様」理想のペア、Staring eyes
第8章 Staring eyes6ー6(シックスゲームオール)
丸井(みんな、それでいいんだろい。あとはこっちがこいつらから逃げ出せば……)
こそこそ、丸井がそわそわしていると、木手に片腕で首をしめられていた丸井です。
木手「どこへ行くんですか? 丸井くん」
丸井「どこって、逃げ……」
今度は口をふさがれた丸井でした。
木手「……まだ逃げるのは早いですよ」
ボソボソと会話を始める二人です。
丸井「今、逃げなくてどうするんだよ」
木手「まあ見てなさい。時がくるまでじっと動かないことです」
丸井「はあ……」
木手の言っている意味がわからなかった丸井ですが、今はこのまま大人しくしていることにします。
それでも、試合の時間はあっという間に経ち、シャッフルマッチの結果は手塚と跡部は勝ちましたが、不二と忍足は負けてしまったようです。
不二「確かに強かったみたいだね」
忍足「そう思い通りにはいかへんか」
鬼十次郎とコーチ陣が去ったあと、高校生たちはやはり、仕掛けてきました。
高校生J「棄権しなかったことを後悔させてやる。ボス、そいつをオレたちのところに連れて行くんだ。赤髪の、たーっぷりと、可愛がってやるよ」