「新テニスの王子様」理想のペア、Staring eyes
第6章 Staring eyes4ー4(フォーゲームスオール)
あれから夜、丸井は合宿所の泊まり部屋の中で調理器具のボールを持ちながら考えごとをしていました。同室メートの芥川慈郎はすでに寝ています。
丸井「しっかし、いつも誰がオレのことを助けてくれているのかな。よし、明日から、一人一人、遠回しにサーチするだろい。で、わかったら、感謝しまくる。おやすみ。って、ジロくんはもう寝てっか」
芥川「くかぁー、跡部ぇ……」
寝言を言っていた芥川です。
翌日も、サーキットコーチの柘植(つげ)の指導のもと、繰り返し、ハードなトレーニングをしていた丸井と木手たち勝ち組メンバーでした。
丸井は腹筋や背筋などのトレーニングをしながら、サーチを開始しました。
丸井(まずは、跡部……ないな。亜久津もないな。手塚と不二と石田くんもない。白石くんと忍足くんと千石くんはそんな話したことないし……)
柘植「丸井、遅い! もっと、ペースを上げろ!」
丸井「はい!」
柘植に注意され、腹筋と背筋はとりあえず終わらせることにした丸井です。
一回目の休憩時間、芥川と水飲みに行ったあと、丸井は座りながら、サーチを続けました。
丸井(さっきは、考え方が悪かったかな。オレのことを助けてくれそうな人を考えるんだったな、失敗した。まず、オレを助けてくれそうなのは、そこのジロくんかな。けど、昨日はジロくん、跡部たちと先に戻っていたから、ないんだよなぁ……)