「新テニスの王子様」理想のペア、Staring eyes
第5章 Staring eyes3ー3(スリーゲームスオール)
そして、次の日のトレーニングの休憩時も、その次の日のトレーニングの休憩時も、丸井の誰かしら誘って水分補給やらトイレやらが続きます。
勝ち組のチームメンバーの中では、そんな丸井のことがおかしく思っていた者が何人かいました。
とうとう、次の日になると、丸井に詮索する者が出てきます。山吹中の亜久津仁です。
亜久津「おい、てめえ、一人で便所、水飲みぐらいできねえのか」
丸井「え?」
丸井はぎくっとなります。
跡部「同じ立海仲間と、うちの慈郎を誘って水飲みとはわかるが、あとは大して、お前と親しいわけでもない連中を誘って休憩を過ごすとは、ずい分、社交的じゃねえの。あーん?」
と、次に氷帝テニス部部長の跡部です。
菊丸「別にいいじゃん。丸井はみんなと仲良くしようとしているだけなんだし。オレはそういうのすごく良いと思ってるよ」
亜久津と跡部に困っていた丸井に菊丸は助け船を出します。鳳も前に出ます。
鳳「そうですよ、跡部さん。あの、自分がみんなと仲良くできないからって、嫉妬ですか?」
跡部「何だと?長太郎」
氷帝同士で睨み合っていると、青学テニス部部長の手塚が前に出てきました。
手塚「しかし、亜久津と跡部の言いたいこともわかる。丸井、お前は最近、複数人と無理に行動が目に余る」
丸井「………」