「新テニスの王子様」理想のペア、Staring eyes
第5章 Staring eyes3ー3(スリーゲームスオール)
またそして、トレーニングしたあと、三回目の休憩時間に入ったときも、丸井は氷帝の芥川を誘って水分補給をしに行っていました。
なるべく、丸井は一人でいたくなかったようです。どこかからまたテニスボールが飛んできたらと恐ろしくなっていたからでした。
幸村「今度はオレかい?」
すでに、丸井の不自然な行動に気づいていた立海テニス部部長の幸村です。
丸井「たまにはいいだろう。チーム仲間一人一人と交流、交流」
幸村「どうしたんだい?」
丸井「まっ、いいじゃないか、途中まで一緒に帰ったって」
幸村「って、もう宿舎の入口に着くけど」
丸井「あ……」
幸村「丸井?」
丸井「腹減ったなー、幸村くん」
幸村「そ、そうだね」
丸井「さーて、今日も食堂でケーキを食いまくるだろい!」
と、丸井はダッシュで食堂まで先に行ってしまいます。
幸村「丸井……」
何か相談ぐらいすればいいのにと、幸村は焦りながら走る丸井の背中を見送っていました。