「新テニスの王子様」理想のペア、Staring eyes
第5章 Staring eyes3ー3(スリーゲームスオール)
越前リョーマたち『負け組』のチームが崖の上のコートあたりでトレーニングしている中、丸井たち『勝ち組』のチームは今日も六時間かけて練習メニューをこなしていました。
菊丸「毎日、同じメニューの繰り返しで飽きたにゃー。これが食べ物だったら、飽きないんだけどなー」
腕立て伏せをしながら菊丸がそう言っていると、
不二「英二……」
サーキットコーチの柘植(つげ)の視線を感じ、隣の菊丸に声を掛けた不二です。
菊丸「にゃ?」
菊丸の視線の先は両手を腰にし、少年を睨む柘植コーチの姿がありました。
柘植「……菊丸、そんなに腕立て伏せが気に入ったか。そうか、そうか、うん、うん。菊丸、あと百回追加!」
菊丸「そんにゃー!」
丸井(うわ、菊丸、かわいそう……)
木手(トレーニング中はあまり余計な私語は慎んだ方が良いということですね)
心の中で菊丸に同情しながら、腕立て伏せ百回に集中していた丸井と木手でした。
休憩に入ると、丸井は後輩の切原を誘い、水分補給しに行きました。
そして、またトレーニングをしたあと、二回目の休憩時間に入ったときに、立海仲間の柳生を誘って水分補給をした丸井です。