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【進撃の巨人】今日から君は調査兵団【エルヴィン】

第5章 月刊『壁男』と夜会


ガシャリと音がし、窓が開くとミケとリヴァイが立っていた。
「おい、そろそろピクシス司令の元へ行かなくていいのか?」
窓へ視線をやると、個室からピクシスとアレクサンダー卿が出てきたところだ。ご機嫌な貴族様を見る限り、ピクシスがわざと負けてやったのだろう。競っているように見せかけてギリギリの所で負けるピクシスの頭脳は侮れない。
「ミケ班長ありがとうございます。すみません、行ってきます」
会釈をするエリナを見送りエルヴィンは再び外に目線を移した。
「長ぇクソだと思っていたら・・また外を見ているのか?」
「・・フンッ」
エリナと入れ違いでリヴァイとミケがエルヴィンのもとへ歩み寄る。
「ああ」
正確には暗闇ではっきりとは見えないが、エルヴィンの目線は壁の向こう側だ。
「さて、帰るか」
主要人物に挨拶はした、資金源のご令嬢のご機嫌取りはした、もうここにいる理由はない。室内ではエリナがピクシスと共に帰り支度をしている。さすがに司令は去り際を心得ている。最後まで残るのは下らないコネクション作りに帆走する者だけなのだから残るだけ無駄だ。エルヴィンに付き添い、リヴァイ、ミケも帰り支度を始めた。
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