第3章 特訓とハンジ
「あのね、エルヴィンがね、ずーーーーと駐屯兵団が出す資料は変わり映えがしなかったのに、君に代わってからこちらが欲しい情報が追加されていたり、レイアウトが見やすくなっていたりして助かってるって言ってたんだ。私が協力したら技巧部も助かるだろうって言われててさ。あ、私って色々研究するのが趣味でさ!薬とか巨人捕獲する網とか作ってるんだよね。モブリットに話してたら、今君がここにいるって聞いたから会いたくてさ!飛んできちゃった!」
自分に会えて嬉しいという表情で話しかけられて悪い気はしない。
「ありがとうございます、私もハンジ班長のことはモブリットから聞いております。お会いできて嬉し・・」
「ねぇねぇ!ここじゃなんだからさ、私の研究室においでよ!ちょっとくらい大丈夫だろ?それと、私のことは“班長”なんて言わなくていい、ハンジで!」
せっかちなタイプらしく、エリナが話している最中にまた話し出したと思えばエリナの手を引き研究室へと走り出した。
ハンジのパワフルさに少し引いてはいたが、拒否権はないと早々に諦めて研究室へと向かった。