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【進撃の巨人】今日から君は調査兵団【エルヴィン】

第3章 特訓とハンジ


「はーーい!そうです、エリナと申しますが御用でしょうか」
「うーーん!悪いけど、ちょっと話したいんだけど大丈夫かなーー?」
「今いきまーーす!」

相手は上官かもしれない、即座に彼女のもとに移動し敬礼をする。

「初めまして!駐屯兵団のエリナです」
「いいよ、敬礼なんて。私はハンジ・ゾエ、君と仲がいいモブリットの上官で役職は班長だ」

この女性がハンジさんか・・。挨拶だけでわかる、彼女は人当たりが良く人望がある人間だと。しかし、モブリットの話とは随分異なる。聞くところによるとお風呂にも入らず、時々異臭を放ち、変な薬を開発しては実験台を探し、巨人を見ては涎を垂らす人物ではなかったのか。上官の奇行をこれでもかと嘆くモブリットだが、話している最中の表情を見ると頬を高揚させる。そんなモブリットを見て“とんだ変態に惚れているのではないか、さすが変人の巣窟、調査兵団の一員”と思っていたのは内緒だ。

目の前のハンジ班長を見ると・・。モブリットが惚れるのもわからないでもない、スラリとした聡明な美人なのだ。

「訓練邪魔してゴメンね!いや、駐屯兵団でここに来るのは精鋭部隊くらいだと思ってたけど違うよね?援護してくれているメンバーにいなかったよね?それとも最近キッツ隊長の精鋭部隊に入ったの?」

そう勘違いもするだろう。エリナは特に気分も害さずハンジの質問に答えた。

「最近キッツ隊長の下に配属になりましたが、私は精鋭部隊ではありません。主にキッツ隊長の副官として事務方を担当しております。その前はピクシス司令の副官であるアンカと一緒に司令のお仕事を手伝っておりました」
「なるほどね!!だから技巧班の資料とか作って会議に持ってきているわけだ」

なぜそれを?と言いかけるがハンジが続けた。
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