第1章 鮮やかな翡翠に姿を映す
巨人を倒した後、先ほどの負傷兵の元へと急ぐ。
すると、ペトラさんと兵長らしき人影が見えてきて、地面に足をつける。そして、走って近づいていくとリヴァイ兵長は兵士の手を掴み、ペトラさんは涙を流しているところだった。
「兵長、ペトラさん!彼は!?」
聞いてはいけない質問だっただろうか。
ペトラさんは涙で潤んだ目を此方に向け、リヴァイ兵長は低く小さな声で呟いた。
「たった今死んだ。」
「…そんな。」
仲間の死はこれまでに数え切れない程見てきた。
だけど、やっぱり慣れない。
…辛いものだな。
込み上げてきそうな涙をグッと呑み込み、そうですか…、とだけ返しておいた。