第1章 鮮やかな翡翠に姿を映す
しばらく馬を進めていると、前方に8m級の巨人が一体。
よく見ると兵士を咥えている。
それにいち早く反応したリヴァイ兵長はすぐにアンカーを打ちながら飛び上がる。私とペトラさんもそれに続く。
リヴァイ兵長は小柄な身体を素早く回転させながらその巨人を斬りつけ、力が抜けた巨人からは先程咥えられていた兵士が飛び出てきた。
右に一体、左に二体。
それぞれ左右にいる巨人の姿を確認した兵長が指示を出す。
「ペトラ!お前は下の兵士を介抱しろ!シャーロット!お前は右だ!!俺は左を片付ける!」
「了解です。」
左にいるのはガタイの良い髭面の巨人だった。
兵士を見つけては乱暴に拳を振るい、周辺の家を壊していく。
さて、…そろそろ大人しくしてもらおうかな。
巨人の頸に直接アンカーを叩き込み、一気にガスを吹かせその肉を削ぐ。
すると、すぐに力尽きた巨人はフラフラと地面に倒れていった。