第2章 新たに迎え入れられる者
「…エレン。そういうことは簡単に言っちゃダメです。」
「どうしてですか?本当のこと言ってるだけですよ?」
「とにかくダメなの…。ほら、掃除するよ。」
全く…、私は年下相手に何取り乱してるんだ。
恋愛したことがないとは言え、みんなこんな反応してしまうものなんだろうか?
経験値がゼロだから、全く分からない。
感情を無にしようと一心不乱にホウキを動かす。
すると、リヴァイ兵長が部屋に顔を覗かせた。
「おい、なぜシャーロットがいる。」
「あぁ、いや、私が勝手に押しかけたんですよ。エレンと話してみたかったし。」
「お前には新しく掃除してもらう部屋がある。ついて来い。」
「えぇっ、分かりました。エレン、また後でね。」
「はい、ありがとうございました。」
リヴァイ兵長は少し不機嫌なのか思いの外速く歩く。
私はそれに小走りでついて行った。