第2章 新たに迎え入れられる者
「エレン、掃除は捗ってる?」
「はい!さっき兵長にやり直しって言われたばっかりで…。」
そう言って困ったように微笑むエレン。
…やっぱり美形だ。
私は自分の部屋は一応終わっているので、エレンを手伝うことにした。
「あ、あの、シャーロットさん。」
「んー?どうしたの?」
「審議所ではすいませんでした、突然迫るようなことして…。」
申し訳なさそうに私の顔を覗き込んでくるエレン。
それに驚いて思わず仰け反る身体。顔も一気に火照り始める。
シャーロットさん?と不思議そうに顔を傾けるエレンに、自分が煩悩の塊に思えてきた。
「いやぁ、こちらこそ。もうちょっと落ち着いた反応してあげれればよかったんだけど…。」
苦笑しながら答えると、エレンはニコリと笑って
「そんなシャーロットさんも可愛いかったですよ?」
と爆弾を落としてくる。