第2章 新たに迎え入れられる者
「しかし、兵長…、やり過ぎですよ。大丈夫、エレン?」
エレンの前にしゃがみこんで顔を覗き込む。
こうやって顔をまじまじと見るのは初めてだけど、
…意志の強い目をしている。
それに、正真正銘の美青年だ。
思ったより近かった顔に、思わず顔が火照る。
「ご、ごめんなさい。急に接近するのは失礼だったね…。」
「あっ、いや!全然そんな事ないです!」
エレンは勢いよく首を左右に振ると、私の両手をギュッと掴む。
その手は夢で感じた通り温かかった。
「エレン…?」
「俺、あの時助けてもらった時からずっとシャーロットさんの顔が頭から離れなくて…!
それからずっとシャーロットさんのこと考えてて、どうしても会いたくて。今日も団長に無理言ってわざわざ来てもらって。
なんていうか、その、
……もっと近くでシャーロットさんのこと、見たいです。」
「……へっ?」
さっきまで熱かった顔がさらに熱を増し、体温が3度くらい上がったような気がする。こんなにストレートに言葉にされると、どう反応すればいいのか分からない。