第2章 新たに迎え入れられる者
会議終了後、私達は拘束を解かれたエレンと共に審議所の一室にいた。
事の成り行きを説明し、彼の痛々しい傷を手当てするためだ。
取り敢えず怪我が酷いようだからソファに座るように促す。
痛っ…、と声を出しながら腰を下ろすエレンにエルヴィン団長が優しく声をかける。
「すまなかった…。しかし君の偽りのない本心を総統や有力者に伝えることができた。君に敬意を…。」
そう言ってエルヴィン団長はエレンに向かって手を差し伸べた。
「よろしくお願いします。」
エレンと団長は固い握手を交わした。